++++++ トップ +++++ 手引き +++++ 私紹介 ++++ 日記帳 ++++ 作品集 +++++ リンク +++++ 連絡箱 ++++++
line

遠距離恋愛

line





 私はひそかに遠距離恋愛をしている。 私の親友にも、ご近所さんにもこれは秘密。

 私と彼は自由に会えない。
 私は、主人から外出を禁止されているし、彼は貧乏で金銭的に辛くって。 とは言うものの、たぶん金銭的余裕があっても、彼も外出はできないと思う。

 そういえば、今は携帯電話なんて便利な通信機器があるらしい。 主人が話しているのを聞いたことがある。 本当に羨ましい限りだわ。
 でも私たちには扱えない代物。 だから、基本的には手紙のやりとりで愛を育んでいるの。
 彼との付き合いはもうかれこれ8年になる。 因みに主人との出会いも8年前。

 私は彼の頼りがいのあるところが好き。 友人によく仕事を奪われているみたいだけど、持ち前の不屈の精神で全然へこたれないっていうか、いつも元気いっぱいで頑張っているっていうか。 そんなところも可愛いと思う。

 私たちはとても不便な生物で、主人に背中を押してもらわないと仕事もできないし、手紙も送れない。 でも役立たずなんて思わないでね。 これは私たちにしかできないことなの。 仕事には誇りを持っているわ。

 今日も仕事の合間を縫って彼と手紙のやりとりが出来た。 私は今、すごく幸せを感じている。 何せ、毎日主人が仕事をくれるから、毎日彼に手紙を送れる。 主人は彼のことを認めてくれて、私と彼の恋を応援してくれている。 本当に主人あっての私だと思う。主人さまさまだ。

 私はひそかに遠距離恋愛をしている。 私の親友にも、ご近所さんにもこれは秘密。
 だから今から、あなたに彼をこっそりと紹介するけれど、絶対秘密にして下さい。 誰にも言わないと約束して下さい。



 私の彼は・・・・・・・・・

 1オクターブと1つ高いところに住んでいる『ファ』

 あなたさえよければ、私の恋を応援してくれないかしら?
 なんて、言ってみただけよ。






line

作品集選択へ戻る

最近の作品集 全作品集 掌編集 2006年

line
+++++ あたま +++++ てびき +++++ わたし ++++ にっき ++++ さくひん +++++ つながり +++++ てがみ +++++