私はひそかに遠距離恋愛をしている。
私の親友にも、ご近所さんにもこれは秘密。
私と彼は自由に会えない。
私は、主人から外出を禁止されているし、彼は貧乏で金銭的に辛くって。
とは言うものの、たぶん金銭的余裕があっても、彼も外出はできないと思う。
そういえば、今は携帯電話なんて便利な通信機器があるらしい。
主人が話しているのを聞いたことがある。
本当に羨ましい限りだわ。
でも私たちには扱えない代物。
だから、基本的には手紙のやりとりで愛を育んでいるの。
彼との付き合いはもうかれこれ8年になる。
因みに主人との出会いも8年前。
私は彼の頼りがいのあるところが好き。
友人によく仕事を奪われているみたいだけど、持ち前の不屈の精神で全然へこたれないっていうか、いつも元気いっぱいで頑張っているっていうか。
そんなところも可愛いと思う。
私たちはとても不便な生物で、主人に背中を押してもらわないと仕事もできないし、手紙も送れない。
でも役立たずなんて思わないでね。
これは私たちにしかできないことなの。
仕事には誇りを持っているわ。
今日も仕事の合間を縫って彼と手紙のやりとりが出来た。
私は今、すごく幸せを感じている。
何せ、毎日主人が仕事をくれるから、毎日彼に手紙を送れる。
主人は彼のことを認めてくれて、私と彼の恋を応援してくれている。
本当に主人あっての私だと思う。主人さまさまだ。
私はひそかに遠距離恋愛をしている。
私の親友にも、ご近所さんにもこれは秘密。
だから今から、あなたに彼をこっそりと紹介するけれど、絶対秘密にして下さい。
誰にも言わないと約束して下さい。
私の彼は・・・・・・・・・
1オクターブと1つ高いところに住んでいる『ファ』
あなたさえよければ、私の恋を応援してくれないかしら?
なんて、言ってみただけよ。