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手紙との決別

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靴箱に入れたはずのラブレター
読まれることもなく
ゴミ箱に捨てられていた
心が、握り潰された気がした

こんな手段を取らずに
言葉で、伝えれば良かった
そうすれば、何らかの言葉で
断ってもらえたのに

好きだって気持ち
届けることすら、叶わなかった
たった十数行の手紙に
何十時間も、費やしたというのに

そんな強い想いも
今は、ゴミと共に埋もれている
泣きじゃくる背中に
惨めな自分が映る

それでも気持ちは、消えなくて
あの人を憎たらしい程
大好きだって心が喚いてる
全身が叫びたがってる

涙のようには枯れなくて
あの人を簡単には拭えなくて
今、誰かに優しくされたなら
きっと、縋り付いてしまう

それは駄目だって分かってるから
気持ちをゴミ箱から拾い上げて
ぽたぽたと濡らしては
特別綺麗な文字を滲ませた

そして、凄く悔しかったけれども
思いっ切り、何度も何度も
過去の自分と決別しながら
夢中になって、千切ってやった

大好きなあなたの名前も、
膨らんだあなたへの気持ちも、
努力の結晶のような手紙も、
そして今より、少し弱い私も。






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