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日曜日の旋律

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私はいつもと同じように、
私の部屋に居る
そして耳を澄ませて、
日曜日の音を拾う

母が寝室の戸を閉めて、
階段を下りてゆく
少し忙しなく降りてゆく
どうやら、手すりは使っていないらしい
何か運んでいるのだろうか
いつもより足取りは重たい

一階の冷蔵庫が唸る
恐らく、氷を生成したのだろう
お仕事、ご苦労様です
私は心の中で呟いた

隣の家から掃除機の音が、
風に乗って運ばれて来る
慌しさは私の部屋にも、
まるで、伝染するかのよう
部屋の落ち着きがなくなってゆく、
そんな気がした
そして、私自身の鼓動も、
早まってゆく気がした

何軒も先の家の犬が喚く
何だか怒っているような、
どことなく淋しい声
休む事なく、何度も何度も啼く
きっと、誰か遊んでくれよ、だ

斜め下では皿と皿がぶつかる音
でも、そこに争いは生まれない
音はとても素直で無垢だ
また、華やかで美しい
きっと、白い皿だろう
私の心を清めてゆくのを感じる

ずうっと遠くから、
鳥のさえずりがやって来る
それは今にも消え入りそうなほど弱く、
私の耳をかすめてゆく
私はそれにそっと、
優しく息を吹きかける
すると、それは息を吹き返す
そんな妄想を膨らませる

私はいつもと同じように、
私の部屋に居る
そして耳を澄ませて、
日曜日の音を拾っている

一つ一つは何気ない音でも、
それらは合わさって旋律を生む

これは、私専用の旋律

これが、日曜日の旋律






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