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今年の誕生日 (1.02KB)

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一年前の今日、
私は何をしていたのだろう

そう思い、

紐解く思い出の箱
中には言葉で着飾られた日記帳
既に懐かしみ覚えるのは、
それだけ歳を取ったからなのか
それともただ単に十二ヶ月も…



目覚めたのは十三時
既に一日の大半を睡眠に費やしてしまい、
早くもうんざりしていた気がする
充電済みの携帯を手にすると、
お祝いのメールが二通届いていた

毎年必ずメールを送ってくれる、
可愛いよりも綺麗が似合う従姉から
そうしてもう一通は、
従姉と同じ名前の君から
君も毎年、メールをくれる

そこに深い意味は何もなくて、
有り触れた友人の一人として
毎年、君からメールを貰うたび、
一人で不思議な想いに浸っていた
嬉しいような、悔しいような
まあ、前者がとても強かった

「ありがとう」

昨年は家族にさえ忘れられた、
そんな誕生日だったのに…

誕生日だからと食事に連れて行かれたのは、
家族から「おめでとう」と言われたのは、
それから十日程経った日の事
運転手は私で、私以外はお酒を…
まあそれはいつもの事



でも



今年は違う
昨年とは何もかも違う

今までのようにメールだけではなくて、
君が直接会いに来て、祝ってくれる
なんて贅沢なんだろう

時計を見やると、既に時間は約束の二十時
そろそろ君が迎えに来るはず
一秒一秒が憎く思えてくる

足音さえ感じられそうなくらいに、
君を全身で感じたいと願う
すると、近付く足音を捉えた



ピンポーン



そこで私は目が覚めた
そうしてすぐに涙した

それは夢だったからではなくて、
もう少し見続けたかったからではなくて、
もっと単純な想いから



夢じゃ…ないんだね…



まだ朝の八時
光の柔らかさを肌で感じながら、
涙を手の甲で拭う

君の笑顔を思い浮かべる
胸を何かが満たしてゆく
君そのもののような何かが…

君との約束まではまだ十二時間もある
ただ待ち遠しくて仕方がない
幼稚園児のように落ち着きが無い
どうしたものだろう



ピロリロリローン



君からお祝いのメールが届いた
時間は二○○七、九月七日、零時零分ジャスト

って駄目だ、駄目だ…
妄想なんかしている場合じゃない!
明日(今日)に備えて寝ないといけない
っとその前にメールを返信して…



こうして私は、何度も今年の誕生日を祝う
君の存在を噛み締めるかのように、
今までとは彩られ方の違う今年の誕生日を…

それはとても色鮮やかで、
私の知らない色ばかりが、
目に飛び込んでくる

幸せに殺されるかもしれない、
なんて思ってみる
我ながら馬鹿らしい
でも自分らしい
そんな風に思える事さえ、
とても幸せに感じられる



うん、

おめでとう!



それと、

おやすみなさい。

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