朝日が昇り始める頃
朝靄のアスファルトは
ひんやり冷え切っていて
温もりを助長している
目覚ましが鳴り止んだ頃
布団の隅にうずくまっている
清冷で空しい空間もまた
温もりを助長している
一度も熱を帯びることなく
私の熱を奪うこともなく
境界線は酷く生ぬるく
片方には馴染んだ世界
もう一方には新世界が広がる
体温との大きな開きには
独特の心地好さがあって
病み付きになるほどの
( 不器用な愛情表現 )
足の裏から神経に触れて
自然に体へと流れ込み
背中の内側を慈しんで
脳髄をそこはかとなく
かすめて
( かすめて )
胸の奥底から刺激してくる
人恋しさに似ているようで
全く別の感触 と 快感
覚えて
( 憶えて
おぼえて )
小鳥のフラットなさえずりも
朝特有の静けさも
その頃には子守唄の一つ
誘われるがままに
落ちて
( 堕ちて
おちて )
めいっぱいに伸ばした足先から
力は徐々に抜けていき
二度目の浅い眠りに就く