未熟な青の色
何の遠慮もなく
空一面に広がっている
橙色をした風
人懐こい夏を追いやり
淋しがり屋の秋
連れてやって来た
けれど、
僕はまだ
寒さに耐え得る
準備が出来ていない
だから、
透き通った水のように
寒さは体の隅々へと
深く染み渡ってゆく
今日の空のように
何の遠慮もなく
体中の熱という熱
奪いに奪ってゆく
それが僕の心臓(ハート)へ
届こうかという頃
いや、
正確に言うならば、
その一歩手前までには必ず…
僕は普段よりも強く
君の事をひたすらに
愛し抜いているよ
そうやって、
邪魔者を追いやるかのように
体の芯から燃え上がらせて
秘めた情熱をたぎらせて
身も心も火照らせて
それに、
そこまで進入したとして
僕に唯一怒られないのは
世界でたったの一人
愛しの君だけなんだ
なぁ、
この際だからさ
覚えといてくれないか
な〜んて…
今日も馬鹿な事
考えて心の中
一人で呟いている
僕と同じくらいに
未熟なこの青い空
ぼんやりと見上げて
寒さを知り始めたばかり
幼き秋風を浴びながら
近付く冬の足音
そっと耳を澄ませている
つまり、
これは、
これからやって来るであろう
冬の予行演習…
どんなに寒くて厳しい冬
二人の下に訪れようとも
君を確かに包み込んで
温めてあげられるように…