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夏に降る雪 (0.92KB)

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古い古い 冷蔵庫
ずうっと 何も入っていない

その証拠に
冷凍庫の霜は幾十にも連なり
僕らに与えられたはずの空間は
既に半分程になっていた
それは歴史さえ感じさせ
彼はそれを窮屈だと嘆いていた

僕らは彼を救おうと立ち上がった
マイナスドライバーを片手に
友と二人で その霜やら
貼り付く氷やらを力いっぱい
そげ落としては自己満足に浸った

砕かれた氷や
一人ぽっちになった霜は
行き場を失って 仕方なく
消え入りそうな輝きを放ちながら
地へ舞い降りていった
下が汚れないようにと用意した
ビニール袋の横をすり抜けて
まるで 嘲笑うかのように

夏に 雪 が降った

絨毯に着いたそれは
一瞬で溶けて
見事に吸収されていった
その儚さと言ったら
冬とは比べ物にならなかった
彼の 涙 のように思えた

僕はそれを何よりも美しいと感じ
ようやく 冬 と「さようなら」をするのだった

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