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私の話、聞いて下さい。

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星の恋は、もっと残酷です。
人の恋より、ずっと辛いのです。



地球のサイズなんて、
たかが知れています。
想いを届けられる距離、
ただ、その幸せを知って下さい。

どれ程恵まれているかを、
決して理解する事もなく、
また想い伝える事もなく、
人は恋を朽ち果てらせます。

なんて贅沢な悩みなのでしょう。
なんて愚かな行為なのでしょう。
なんて欲深き生物なのでしょう。
そう、私は思います。



星の恋の片道は、
十年、百年、千年、万年…
例え、私たちの寿命が長くとも、
この時間は長過ぎます。

因みに、私の恋の片道は、
四千年です。

私が恋した彼は、
今の彼ではなく、
四千年前の彼なのです。

彼が思い描く私もまた、
今の私ではなく、
四千年前の私なのです。

とは言え、私はまだ幸せな方です。
何故なら、両思いなのですから。



片想い程、辛いものはありません。

思い切って、告白をしたとしても、
届くまでには大層な時間が必要です。
更に、返事が帰って来るまでには、
その倍の時間が必要です。
その間、張り裂けそうな胸と、
ずうっと一緒に過ごすのです。

その為、誰も恋をしたがりません。
恋の素晴らしさを知ろうとはしません。
恋自体は、とても素敵なのに、
と思ってしまいます。

皆、目立つ苦しみにだけ、畏れているのです。
恋の素晴らしさを、味わおうとはしないのです。

…星もまた、愚かです。



しかし、恋に生きる星もいます。
だから、今日も宙(そら)で、星が流れます。

夜這い星です。

たった一度会う為だけに、彼らは流れます。
星は一度流れると、二度と止まる事は出来ません。
ですから、人生の全てを掛けて流れます。

『きっと、一緒に流れてくれる』
そう信じて、会いにゆくのです

最初で最後の顔合わせになるかもしれません。
約束をしたとしても、裏切られるかもしれません。

結末は、最後の最後まで分かりません。



星の恋は、もっと残酷です。
人の恋より、ずっと辛いのです。

それでも…

恋に生きる星がいます。
今日も宙(そら)で、星が流れます。



さて、この辺で私の退屈な話も終わりです。
そして、皆さんと「サヨナラ」をしなければなりません。

私も、愛に生きようと決めました。
今から、逢いに行こうと思います。

きっと彼なら、私を受け入れてくれます。
そう、強く信じています。

それでは、さようなら。



どうか見届けて下さい。
私の生き様、流れる様を…

どうか見届けて下さい。
余裕があれば、願いも叶えますから…



恋に生きる星がいます。
そして、今日も宙(そら)で、星が流れました。






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