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やつれ気味の林檎

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やつれ気味の林檎
いつも売れ残って
ある日とうとう
賞味期限切れ
捨てられてしまった


生きていく意味
一度も見出せぬまま
振り回されて生きた
短い人生に終止符


かと思いきや
ゴミを狂い漁って
林檎を喰らった
一羽の小汚いカラスがいた


林檎は悔しかった


折角探し続けていた
答えをようやく
見つけられたと思ったのに
自分は腐り始めていて
味は不十分だったし
あまりにも突発的なことで
心の準備もまだだったし
そうして何よりも
もう食われてしまったし


でもよくよく考えてみると
自然に腐り果てるよりも
ずっといい気がしたのだ

いつしか土に返り
その場に留まるよりも
自由な感じがしたのだ


だから
林檎は嬉しかった


これから先 未来は
カラスの一部になって
まだ知らぬ世界と
出会っていこう

そう思ったのだった






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