ある日 幼いままの林檎は 大胆にもぎ取られて ポケットに納められた 周りと同じように トラックには詰まれなかった 林檎は情けなさを痛感した 劣等感に苛まれた やるせない気持ちばかりが 溢れるように込み上げて来た 認められなかった 一人前の林檎として それが悔しかった 惨めに思えた 自分の今までとは一体 何だったのだろう そう心の中で独り 寂しくすすり泣いた