あなたと結ぶ約束の蝶々
それは何気ない会話の中から
さまざまに
予期せずに生まれたりして
既に把握し切れていません
それでも
私はそのどれに対しても
愛情を抱いているつもりですし
責任を持っているつもりです
と
簡単に口では言うものの
私はそのうちの大切なことを
守ることに精一杯
手一杯の胸一杯なため
たとえ蝶々が十匹いたとしても
そのうちの一番小さな一匹でさえ
なかなか羽ばたかせてあげられません
ですから
いつもその不完全燃焼なもどかしさを
結ぶ瞬間にそっと込めているのですが
その後はどうしても行き届かず
どの蝶々もろくに可愛がってあげられません
それに
解いて逃がしてあげるにしても
大層に勿体無く感じてしまい
私は日々謝ってばかりいます
それが、このたび
待たせて御免なさい
と、ようやく
一結び
解くことができました
解かれた蝶々は
とても嬉しそうに
光のある方へと
消えていきました
その一匹の蝶々を見つめる二人
つまりは私もあなたも
蝶々に負けず劣らずの
幸せそうな笑顔でした
それゆえに
次の約束も
その次の約束も
そのまた次の約束も
こんな風にして
大切に結んで
時折、結びなおしては
解いていきたい
と
そんな事を今
ひたすらにぼんやりと
一人、考えておりました