薄く伸ばされた夕闇 迷い込んだ迷子のあかり 心許なく 嘆くように 照らし出された暗緑 誰かがどこかで泣いている 胸に突き刺さるアート 生命のゆらぎ 震える哀しみ なお鮮やかな夏の香り 昔々 ここは合戦の地だった 手を引かれるままに 入り乱れ 賑わう光を追いかけた 惚れ惚れと眺めた 瞳を くりり と 大きく見開いたまま 息をひそめた夜 おぼろな月の優しさ 遠く 耳を澄ませて それは唯一 幸せを生んだ合戦 人の手の届かない 確かな楽園だった だった だった 今はもう ない