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絶望 (0.53KB)

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<C>

絶望よ。



<T>

絶望よ、
憎たらしいか、嘆かわしいか

破壊的精神と撹乱的才を抱え
誕生したお前には
一度も、なかったな

聖歌が歌われることも
幼い手が差し伸べられることも
みすぼらしい花が贈られることも
一度も、なかったな

一度も、一度でさえも
なかったな

それでも
それでもだ、怨むな
安易に鬱憤を晴らすでない

お前はそれほどに浅き精神か
お前はそれほどに脆き肉体か

制御できぬか―

否!



<U>

絶望よ、

お前は誰しもが忌み嫌う現世で
こうして
生き抜いてきたのだ
両の瞳から泪を
際立つまでに美しい緋色の泪を、溢れさせながらも―
現在に至るまで
我らとともに
生き抜いてきたのだ
そうして
望むと
望まざるとに関わらず
背負ってしまったのだ
遥かなる時空を超え
巨海の悲しみに溺れる中で
背負ってしまったのだ
生半可ではない、強さを



<V>

絶望よ、
心細いか、さも満足げか

我らが息絶え
希みが歌われなくなっても
お前は生き延びられることを

眠りを貪り
孤独を愛しながら
お前は生き延びられることを



<W>

絶望よ、

お前の希みはいつ絶えた
お前の狂歌はいつ枯れた

構わなかったのだ
唄ってよかったのだ

身分不相応でも
心地悪いしゃがれ声でも
お前のままで
お前の在り方で
唄ってよかったのだ



<X>

絶望よ、
希求するか、懐旧するか

あの頃を
誰しもが耳を塞いだあの頃を
再びに、
お前を口遊むのか!

然し、我は塞がない
併し、我は覆わない



<Y>

絶望よ、

最早、お前は、孤独を抱けないのだ
お前はお前が飽いるまで
お前は傾聴されるのだ

絶望よ、

絶望よ。

絶望よ…



<Z>

絶望よ、
歯がゆいか、待ち遠しかったか

天馬の悲鳴のごとく、嘶け
発声器官の潰れるまで
脊椎の砕けるまで
魂のほぐれるまで
我の辛抱強さに屈するまで

さすれば、

さすればお前も
万年の対岸にて気付くであろう
曇天が墜落しそうなほどに
お前はお前し
空虚に放心するであろう
そこから新たを学ぶであろう

始まりは
貧しくとも、よい

お前は手にするのだ
手にするべきなのだ

一縷ばかりの、慈、を。



<[>

絶望よ、

お前だって、喜怒哀楽、するべきだ。



<M>

絶望よ―

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