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枯渇 (0.67KB)

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喉の渇きを
上から覆い被せるようにして
喉の渇きを
更に強く求めてしまうのは
決していけないことではない
けれど
救いにも成り得ない

 哀しみは出口のない路地を彷徨いたがる

飼い犬の鳴き声さえ
しわがれさせ
それを善しとしたところで
本当は何の解決にもなってはいないのに
気付けずに
救いに抗いながら孤独旅を続ける
梅雨に背を向ける

 此処は砂漠ではないのに

一滴の水の尊さを
そこまで高めたとしても
個の意識では何も変わらないというのに
世界中には浸透しないというのに

 オアシスなんて探しても見つからないというのに

まだ緑の呼吸するうちに
間に合えばと願うのは季節風
一滴の涙の尊さ
というものを再認識しなければならないのは
アスファルト上の生ぬるい水たまり

 涙の母親は、海の底から生まれてきたらしい

潤いのある手を差し出したのは
一体誰が最後だったのだろう
既に枯渇した生命は
次第に岩を噛み砕くことを覚え始めてしまった

 枯渇はしばしば枯渇を好んで食らうという

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