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地獄絵図の出迎え (1.83KB)

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多面的にくすんだ爛れ空
生臙脂の染料が塗りたくられたそれは
まるで生き血のよう
煩わしく余地に留まり
凄惨の在り処を嘲笑している
地上では鉛色の悲惨劇画が奥行きまで続く
腐敗した屍は堆く積まれ
蜜蝋のような液体が地面を伝う
蜜蝋には腐乱臭がねばりついているかのよう
現実の嗅覚をくどく皮肉る
どこからともなく
煩悩に苛まれる聖人の奇声があがれば
漆黒の鴉が数羽飛び立っていく
鴉の嘴には猩々緋に染まる布切れ
鴉の二本足に掴まれているのは
生首
突然上空から降り始めたのは
大量の
踊り狂う手と足
たまらず視線を逸らし悲鳴をあげたのは
馴染み深い美術館の臙脂壁が
まるで生き血のように目に飛び込んできたから
心の臓は悪魔に握り潰された気さえし
臙脂壁は渦を巻き
容赦なく四方から迫ってきた
あまりの気持ち悪さに
たまらず目を閉じたが
もはやそのときには
私は蜜蝋の大海にて溺死するのだと
すっかり観念していた

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