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貴方の添い寝待ち好い子 (2.37KB)

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私は毎晩お布団にくるまり
貴方の帰りを静かに待っている
私はとても好い子なので
きちんと目を閉じて待っている
貴方は帰宅するや否や
まっすぐに寝室の前まで来て
ドアをうすく開け
かすかに絞ったボリュームで歌う
ただいま
私は心の中で返事する
おかえり

私は毎晩お布団にくるまり
貴方が湯船に沈むのを空想している
貴方の帰りはいつも遅々としているので
私は規則正しく眠る好い子をきちんと演じている
貴方が心底安心するように
だ
シャワーで汗を流した貴方は
とても色濃く男性的に強く香り
夜の奥にまで充分な深みを与えていくので
私は胸いっぱいに幸福に満ち
やがて望まぬ眠りへと導かれてしまう
私はつまり
艶めかしい貴方にはめったに遭遇できず
貴方よりも遅くに眠ることもなく
随分甘やかされていて
酷く困っている

貴方は私の髪先を撫でながら
眠りに就く前に一度
私の寝顔をじっくり確認するらしいが
私はその頃
素晴らしく膨らんだ夢へと落っこちて
夢現(ゆめうつつ)に限らず
貴方を隅々まで満喫しているので
私自身がどんな顔かたちをしているのかさえ
思い出せない状態に陥っている
だから
詳細は知らない
実際は知れない
けれど
きっと私はすっかり安堵しきった
だらしなく緩んだ顔つきで
貴方の夢を堪能している
に違いない

貴方は私の頬辺に接吻すると
私の隣ですぐに眠りを迎え入れるらしい
貴方はとても寝付きが良い
私は寝相が優れて悪いのに
貴方は一度も不満を口にしたことがなく
それは悪魔的に心優しい

寝相の悪い私は
毎朝のこと
貴方のパジャマに大きな染みを作りあげるが
私にはこれっぽちも記憶はないから
貴方は私が無実だと優しい嘘を吐く
私はとても素直に甘える
私は貴方にもっとを
とっておきをせがみ
欲しいものをプレゼントしてもらえるまで
綿あめみたいな尻尾を振り振りする
貴方は爽やかな夏の風のように
美しい笑みを浮かべて
私の胸の裡から淡やかな虹を創造してゆく
私はとても満足な心持で
存分に抱きつく
なかなか抜け出せない朝に
時折
あまい苦笑いさえ
嬉々として着飾りながら

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