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ボク・私

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 寝ていたのだろうか・・・・・・かなりの時間が経った気がする。 いや、まだ寝ているのかもしれない。 何故なら、ボクが奥深く底知れぬ様な闇に包まれていたからである。 周りを見渡してみると、なお暗い。 闇の先には、闇が広がり、そのまた先にも闇が広がる。 そんな空間に今、ボクは居る。
 今は、それだけしか分からない。
 いや、もう一つ分かる事が在る。 何故かまでは分からないが、ボクの手には、鋭い刃物のようなものが握られているではないか。 何が起こり、何がこの状況へと導いたのか、全く分からない。 今日も、ボクは、孤独を恐れながら、夜を耐え忍ぼうとしていただけなのに。 いつもと何一つ、変わらなかったはずなのに。 それなのに、ボクは闇に包まれ、刃物らしきものを握っている。
 何度放そうと試みても、ボクの手はボクの意志を拒み、それを拒んではくれない。まるで、ボクに侵食していくかのように、まるでそれがボク自身であるかのように・・・
 もしかして、記憶が飛んだのだろうか?今に至るまでの経緯を覚えていないボクは、一部の記憶を失ったのかもしれない。はたまた・・・・・・身体とは裏腹に、正しく動作する思考で模索するものの、答えは一向に見つからない。兎にも角にも、気づいた時にはボクは、この闇の中で、この刃物らしきものを握りしめていたのである。

 ボクは、ついに孤独という名の恐怖へと屈してしまったのだと、そう思った。 いや、それしかボクには答えが見つからない。 いつからだろうか。ボクはこんな暗い道を歩むようになったのは・・・・・・。 高校に通っていた時には、もう既に道は暗かった。 中学校?もっと以前だとボクの身体が、身震いする。 小学校?少しずつ過去へと時を遡ろうとしているボクを妨げたのは、ボクだった。
「・・・・・・それどころじゃない」
 ボクの胸の奥底から、もっと力強い闇が込み上げて来たのだ。 内部から、ボクを侵す闇は、抵抗する術を知らないボクを襲う故に、自由そのもの。 ボクの心臓は、これまでかと締め付けられた。 胸が苦しい・・・痛い・・・言葉にならない。 ボクは自らの鼓動が壊れそうなくらい高鳴っていくのを実感した。










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