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ボク・私

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 聴き慣れた小鳥のさえずりと共に、突然目の前が明るくなった。 光が目の中に溢れ入ってくる。 限りなき眩しさが私の目にやって来る。 私は目を擦り、この世界を見渡した。 此処は、いつもの一人ぼっちの私の部屋・・・・・・私は、目を瞑り、再び横になった。 私の瞳と頬は、私の涙で潤っていた。 ほんのりと暖かい、私の涙。 私は涙を手で拭い、この状況を頭の中で、パズルの様に組み立てていく。 ようやく、今の状況を理解する私が其処には居た。 そう、さっきの出来事は全て、夢だった。 今まで見た夢の中で、一番夢ではない、現実のような夢。 だけど、夢だった。
 そう、夢だった。
 あれは夢だったのだ・・・

 私は今、命が有る事を心から喜んだ。
「生きていて良かった、本当に良かった。本当に、死んでしまったと思っていたのに・・・・・・」
 私はホッと一息つくと同時に強い脱力感に襲われた。 そして、今までの自分を見直さなければならないと思った。 もっと未来の私と素直に向き合い、未来の私を見つけなければならないと思った。 これからは、もっと人と関わり、その中で生きて行きたいと思った。
 もう一人では、生きたくない。

 きっと私は、今日で生まれ変わったのだ。 そんな気がしてならない。 私は確かに私なのだが、今までの自分とは、どこか違う。 根本的に、何かが変わったのだ。この変化は、今後の私が生きていく上で、きっと大きな変化となろう。今なら、変われる気がする。 言い換えれば、今を逃せば、変われない気がする。
 変わろう・・・・・・

 私これから、人生という名の道を創り、歩むのだ。私のこの手と足と強い意志で。



 そして、私が生まれ変わっただろうあの日から、あの謎の封筒は届かなくなった。 結局、送り主が誰だったのか、何処から送られていたのかは、分からない。 でも私は、あの封筒こそが、私を孤独から救い出す、救いのメッセージだったのではないかと、そう考えている。 あの封筒が私を生かし続けることで、私は大切な事に気づけた。 私は私になれた。 私は私を殺さずに済んだのである。










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